About non-alcoholic wine

ノンアルコールワインは、通常のワインと同じようにブドウを発酵させて作った本物のワインから、アルコールをとり除いて作られます。 アルコールをとり除く方法は、より高度にワインの香りと味わいを保つことを目指し、研究が重ねられています。

いま現在よく知られている方法は3種類。

1つめは、減圧することで100℃よりも低い温度で沸騰させ、アルコールを蒸留して取り除く方法。

2つめは、特殊なフィルターを使ってアルコールを取り除く方法。

3つめは、回転する筒の中で遠心力によって薄膜状になったワインから、揮発する香り成分だけを水蒸気や窒素ガスに吸着させて回収し、残った液体を温めてアルコールを蒸発させ、そこに香り成分を戻す方法です。

この他にアルコールが発生する発酵の工程を行わずにワインに似た風味にした、ワインテイスト飲料もあります。

海外では1980年代から商品化されており、ノンアルコールワインを専門にしている造り手も多くいます。近年のノンアルコール飲料の人気に伴ってますます広まっている飲み物です。

 

ノンアルコール飲料とは

ノンアルコール飲料とは、日本ではアルコール度数が1%未満の飲料を指します。これは日本の酒税法でアルコール分1度以上の飲料が酒類と定義されているためです。そのため、アルコール度数が0.0%のものも、0.9%のものも定義上はノンアルコール飲料ということになります。

 

ノンアルコール飲料を飲むときには、アルコールフリーなのか、微量にアルコールを含むのか、ノンアルコールを選ぶ理由によっては注意が必要です。お酒やノンアルコール飲料でなくても、普段口にする熟した果物、ジュース、味噌や醤油にも少量のアルコールは含まれていますから、健康のためにアルコールを避けるのであれば、アルコール濃度をあまり気にしすぎる必要はないといえます。

ノンアルコール飲料には、一度お酒を造ってからアルコールをとり除いたものと、そもそもお酒を造らずにお酒に似た味や風味にしているものがあります。

お酒からアルコールをとり除く製法の方が味や風味がよいという声が多いですが、それぞれの造り手が研究を重ねており、より美味しいノンアルコール飲料が次々に出てきています。